
HOME > 卒業生インタビュー「活躍するOGたち」



岐阜県羽島市の「はま歯科医院」で歯科衛生士としてお勤
めになっていますが、院内ではどういったお仕事をされているのでしょうか?
まず、私たち歯科衛生士の仕事には大きく3つの業務内容あります。それは診療補助・予防処置・保健指導の3つなのですが、診療補助では歯科医師の先生が診療されているそばで診療の補助を行ったり、先生の指示のもとに治療の一部を担当することもあります。予防処置はフッ化物塗布のような薬物塗布、歯垢や歯石の除去などを行います。あと保健指導は歯みがきの仕方や、食べ物の噛み方や飲み込み方の指導も行っています。
どこの歯医者さんでも歯科衛生士が歯科医師の先生の補助をしている姿は見かけることがあるかもしれませんが、ほかの予防処置・保健指導などについてはご存知ない方も多くいらっしゃるのではないかと思います。ですが、「はま歯科医院」では、歯の治療だけでなく、定期検診、歯周病チェック、お口の健康管理にも力を注いでいるので、アシスタント的な役割だけでなく歯科衛生士としての役割りが大きく、尊重されています。
ところで、院内に手作りの掲示物がたくさんあるのですが、これらはスタッフの皆さんで作っているのですか?
1ヶ月周期で新聞やポスターを制作していて、手作りの良さを大切にしています。アットホームな雰囲気が出て、患者さんの不安もやわらげることができますし、お子さんにもわかりやすくて、歯やお口まわりのことを知ってもらうにはとても良いのではないかと思います。待合室には「はま歯科医院のあゆみ」と題して、この医院の10周年記念に作った年表が掲げられています。来院された患者さんたちの多くが目を通してくださいますよ。



先程も楽しそうな笑い声が聞こえてきました。スタッフさん同士が仲良さそうですね。職場の雰囲気はいかがですか?
先生やチーフをはじめ、みんな仲が良くてとっても明るいですよ。私が初めて参加した慰安旅行は、先生の故郷の徳島で阿波踊り体験だったんですけど、これも楽しかったです。明るさと仲の良さは格別だと思います。
それと普段から「挨拶は自分から」とか「声のトーンを高くする」「雰囲気作りで患者さんをリラックスさせる」といったことを、常に心がけるよう指導されています。

岩先さんが歯科衛生士になろうと思ったのはいつ頃ですか?
私は福井の出身なのですが、中学時代に福井の歯医者さんへ矯正治療に通っていました。歯科衛生士を意識したのはその時です。歯科医の先生ではなくて歯科衛生士のお姉さんが矯正治療についていろいろ説明をしてくれたのですが、これに感激したんです。カッコいいなあって思いました。それが歯科衛生士を意識したきっかけです。
大垣女子短大を選ばれた理由は何ですか?

まず福井から出てみたかったというのはあります。だから、福井県外の学校を探しました。高校時代には大阪の短大も考えたりしましたけど、いろいろオープンキャンパスを訪れたりした結果、大垣女子短大に決めました。一番の理由は一緒に見てまわった母が気に入ってしまったことです(笑)。知り合いの歯科衛生士さんが大垣女子短大の出身だったことからオープンキャンパスに来たのですが、環境も良いところだし、すでに歯科衛生科は3年制を採用していてしっかり学べるし。もちろん母だけでなく私も良い所だなと思ってました。
あと、この時のオープンキャンパスが楽しかったんです。白衣を着ての記念撮影というのがうれしくて。それに、新型のチェアユニットがズラッと並んでいる教室を見せてもらって、正直すごいなと思いました。

短大に入学されてからはいかがでしたか?
福井を出て下宿をすることになったのですが、短大から紹介してもらったところに下宿していました。初めての一人暮らしで、しかも知らない人ばかり。ホームシックになりましたけど、大家さんに声をかけてもらったり、いろんな人と知り合って友だちも増えるにつれて学生生活が楽しくなっていきました。
同じ下宿先の友だちからは、よく手料理をごちそうしてもらいました。下宿先の友だちは、みんな料理が上手でしたよ。
振り返ってみて、歯科衛生科の勉強は大変でしたか?
とにかく最初に渡された教科書の多さにびっくりしました。さっきお話をしたように歯科衛生士には「予防」「診療」「保健」という大きく分けて3つの業務があるわけでして、それらがいっぺんに集まっているわけですから本当にすごい分量なんです。テストもたびたびあって、友だちといっしょにクイズ形式で出し合うとか、いろいろ工夫して覚えました。
授業で印象に残っているのは、患者役・衛生士役に扮したペアがみんなの前でコミュニケーションをとる様子を披露したこと。はじめの頃は本当に恥ずかしかったです。でも、これが今役に立ってるんですよ。あそこでいろんなパターンを修練しておくことが必要だったんですね。


2年次の後期から臨床・臨地実習があり、大変だったと思うのですが、実習を受けた感想を聞かせてください。
とにかく、これまで真面目に勉強してきたつもりだったし、事前に勉強しなおして臨んだのですけど、思うようにいかなかったですね。現地の歯科衛生士さんたちが普通にやってらっしゃることが、私には普通にできないんです。2年次の後期から3年次の夏まで3期に分けて実習をさせていただきましたが、私の場合、1期目はただ見ていることが多くって恥ずかしいような情けないような気分を味わいました。2期目になってようやくいろいろやらせてもらい、3期目では歯周病治療の知らなかったことまで勉強させてもらって、技術の練習と新たな知識の習得に役立ちました。
あと、実習といえば毎日のレポートが大変でした。その日実習した内容を記述する時には「その治療方法を選んだ理由」「治療の流れ」についてきちんと把握し、詳細に書かなければなりません。そのためにも、実習ではわからないことがあったら、とにかく「調べる」「聞く」ということが大切です。これを怠っているとレポートが書けないということになってしまいます。歯科衛生士を目指し、今後実習を控えている皆さんは、このことを是非徹底されることをお勧めします。
ところで、岩先さんは就職先が決まってから国家試験を受けられたそうですが、 国家試験の勉強法はどのようにされていましたか?
私の場合、特に秘策のようなものはありません。地道な方法を採っていました。よく過去の問題をひたすらやることが勧められたりしますけど、私はそういった「パターンで覚える」方法では不安だったので、テキストのアンダーラインを引いた箇所をノートに書き写して覚えました。徹底的に書いて覚えました。
国家試験の勉強は11月に就職が決まってから始め、冬休み明けの1月と2月に集中して勉強しました。この時ばかりは勉強に集中したくって、実家に帰っていました。炊事や洗濯の時間も惜しかったので母に協力してもらたんです。おかげで、かなり助かりました。家族の協力ってけっこう重要かもしれません。現在国家試験を控えてらっしゃる方は、家族のサポートが得られるというのであれば、お願いしたほうが良いと思いますよ。あと、当然のことなんですけれど、普段から授業にきちんと出て勉強をしておくことは大切です。国家試験合格率100%を誇る大垣女子短期大学の歯科衛生科のカリキュラムは、それだけでも充分価値があると思いますから。

岩先さんの今後の目標は何ですか?
実際に働いてみてわかったことなんですけど、歯科衛生士
の仕事は技術や知識だけではダメなんです。患者さんとの
コミュニケーションがとっても大切なんです。これは短大時代の実習ではわからなかったことでした。
先輩方は患者さんからの信頼が厚くて、会話も診察時のやりとりもスムーズなんです。歯科衛生士としての経験もあるのでしょうが、そればかりではなくて、人間としての経験も活きているのかなって思います。歯科衛生士の世界って案外奥が深いみたいです。
私も先輩たちをお手本にして、もっと患者さんたちから信頼される歯科衛生士へと成長したいと思います。患者さんから初めて「ありがとう」って言われた時の、あの嬉しさを忘れずにがんばります。

岩先さん、お忙しいところありがとうございました。スタッフの皆さんや患者さんたちとのコミュニケーションを大切に、これからもご活躍ください。