幼児の運動と遊び ~幼児教育学科Webオープンキャンパス~


幼児の運動と遊び

高校生のみなさん、こんにちは。
運動系科目を担当する幼児教育学科の垣添です。

運動は健康の基本要素の1つで、幼児の健全な体の成長に大きな影響を与える大切な要素です。
運動系科目では、子どもたちの運動発達と運動機能のメカニズムを理解しつつ、子どもたちが楽しみながら運動に取り組めるための技能の習得を目指しています。

運動系科目では

幼児教育学科では、1年次に「体育Ⅰ・Ⅱ」、2年次に「幼児の運動と遊び」「スポーツ・レクリエーションⅠ・Ⅱ」、3年次に「生涯スポーツⅠ・Ⅱ」「障がい者スポーツ演習」が開講されています。

3年間を通して、あそびやゲーム、レクリエーションを題材に、保育者を目指すみなさん自身が、めいっぱい楽しんで体を動かしながら授業に取り組めるようにしています。
 
また、必要科目の単位を取得することで、「レクリエーション・インストラクター」初級障がい者スポーツ指導員」の資格を取得することができます。

体操のお兄さんと一緒に

みなさんにとっては馴染みの深いNHK「おかあさんといっしょ」の10代目体操のお兄さんこと佐藤弘道先生を、本学客員教授として年に数回ゲストにお招きし、一緒に授業を受けることができます。

弘道先生は、幼児の運動を専門とする博士です。短期大学の授業で、体操や遊びを通した幼児とのかかわり方を「ひろみちお兄さん」から直接学べるのは、本学だけです。

乳児の運動発達

さて、Webミニ模擬授業を始めましょう。

 
◇乳児になりきって、一人で歩けるまでの発達を体験しよう!
シャーレによる「乳児の運動機能の発達」では、通常乳児は次の①~⑧のような段階で15カ月かけて歩けるようになります。


①うつ伏せであごをあげる(1か月)
②腕をもちあげる(2か月)         
③1人で座る(7か月)
④つかまって立つ(9か月)
⑤這う(ハイハイ)(10か月)
⑥つかまって立ち上がる(12か月)
⑦1人で立っていられる(14か月)
⑧1人で歩く(15か月)

 
ではみなさん、赤ちゃんになったつもりで、①から⑧までを体験してみましょう。
その時、体のどこに力が必要になるか感じてみましょう。

 
どうでしたか。気づいた人もいることでしょう。
①首 ②腕 ③お腹 ④お尻 ⑤太もも ⑥膝、ふくらはぎ ⑦足首 ⑧つま先と運動機能は発達していくのです。

 
人は脳が1番はじめに発達するので、頭に近い方から順に足先へと発達していくのは理にかなってますよね。

このように、運動発達や運動機能のメカニズムをしっかり学び、適切に発達を促すことができる保育者を目指します。

幼児の運動遊び

◇ 基本的な運動パターンを見つけよう!
大人が行う運動パターン(体の動きの種類)は、6・7歳ころまでにすべて習得されることがこれまでの研究で明らかにされています。だから、幼児期に様々な運動パターンを経験し身につける必要があります。

 
基本的な運動パターンを大まかに挙げます。
走る・跳ぶ・登る・降りる・滑る・かわす・回る・投げる・蹴る・踏む・打つ・捕る・渡る・くぐる・つかむ…

 
さて、下の絵は、みなさんもよく知っている、ジャングルジムとドッジボールです。
この遊びを通して、子どもたちはどんな運動パターンが経験できるのか、見つけてみましょう。
 
 

 
いくつ見つけられましたか。

ジャングルジム:登る、降りる、回る、くぐる、つかむ など
ドッジボール:投げる、捕る、走る、跳ぶ、かわす、回る など

 
このように、遊びによって経験する運動パターンは違ってきます。できるだけたくさんの遊びを子どもたちに提供できる知識と技能を学び、子どもたちとめいっぱい遊べる保育者を目指します。

 

[参考文献]
幼児期における運動発達と運動遊びの指導(杉原隆ら編著,ミネルヴァ書房)
幼児体育(青野光子ら編著,建帛社)
保育と幼児期の運動遊び(岩崎洋子編,萌文書林)

 

 
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