デザイン美術学科「メディア概論」講義に、川村順一先生


「鉄拳」、「太鼓の達人」、「塊魂」
様々なゲーム開発に携わった川村順一先生がデザイン美術学科の「メディア概論」の講義を行います。
ここでは、客員教授の川村先生と、講義についてご紹介いたします。

 


川村順一先生 プロフィール
大垣女子短期大学客員教授
早稲田大学法学部卒業。
株式会社ナムコ時代、ビジュアルデザインプロデューサーとして「鉄拳」シリーズや「ソウルエッジ」「太鼓の達人」「塊魂」等を手掛ける。
文化庁メディア芸術祭の企画展のプロデューサーを務めたことを機に、各種イベントのプロデュースや審査に関わり、2007年よりアジアグラフのプロデューサーとして、アジア地域のデジタルアートの交流に努める。

川村先生よりメッセージ
みなさんは、「ワニワニパニック」や、「鉄拳」、「太鼓の達人」、「塊魂」をご存知ですか。
「もちろん知っています」と言って下さる方も多いと思います。ありがとうございます。
わたしはこれらのゲームの開発に携わりました。
開発当時は予想もしていませんでしたが、どのゲームも30年近く経ったいまも遊ばれ続けています。
いまやビデオゲームは、しっかりと社会に定着した文化と言えます。
そして、ビデオゲームより遥かに永い歴史がある映画やマンガ、アニメにも、世代を超えて永くファンに愛され続けている作品が多くあります。

この「メディア概論」という授業では、単なる理論ではなく“実践的な知識”をみなさんに学んで頂きたいと思っています。
そのために、映画やマンガ、アニメ、ゲームなどのコンテンツ業界で活躍するプロデューサーやディレクター、コンテンツを扱う会社の経営者など様々な講師の方々に、授業を分担して頂きます。
コンテンツの業界は今、「古い考えに縛られた“慣性”よりも創造力豊かな“感性”」を求めています。
若いみなさんには絵を描く技術とともに、クリエイターとしての能力を有効に活かすための“知恵”を修得して頂きたいと思います。
そして、インターネット環境の著しい向上や、世界で40億台以上も普及しているスマートフォンなどの携帯型機器の急速な性能の向上によって劇的に変わりつつあるコンテンツ業界を逞しく生き抜いて頂きたいと思います。

私の好きな言葉があります。
それは、米国実業家アンドリュー・カーネギーの「好機に出会わない者はいない。ただ好機にできなかっただけだ。」というものです。
この「メディア概論」で出会うみなさんには、この機会をぜひ好機にできるようにして頂きたいと考えています。

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